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アスクコンサルティング株式会社

経営者に聴く!

サルターレ株式会社/
ナカキ食品株式会社

店舗写真

サルターレ株式会社は、名古屋市中区で「Salutare(サルターレ)」をオープンさせた。
「Salutare」は、日本では珍しいグルテンフリーのこんにゃく麺を使ったパスタ専門店である。 実は、このお店にこんにゃく麺を提供しているのが、親会社となる愛知県稲沢市でこんにゃく一筋100年のナカキ食品株式会社なのである。
こんにゃくメーカーの老舗が、飲食という新たなステージに乗り出したその真意を2人の経営者に直撃した。

元祖「こんにゃくラーメン」

――まずは、中村社長にお伺いしますが、今、イタリアを中心に世界的にグルテンフリーの乾燥しらたき麺が流行っているそうですね。この乾燥しらたき麺を意識して御社のパスタが出来上がったのですか。

中村 : いいえ。まず最初にお伝えしておきたいのですが、こんにゃく麺という文化は、すでにこんにゃくラーメンという形で我々が創造していました。
どうしても脇役になりがちな「こんにゃく」という食材を主役にしたいという思いで20年前に私が、こんにゃくラーメンを開発したのです。
名古屋でも広告を大々的に打ち出しましたし、イベントなどに出展してサンプルを配ったり、映画の協賛をして試食品を提供したりいろいろなことをやりました。
おかげさまでネットで調べていただければ分かりますが、我が社の「こんにゃくラーメン」が一番に出てきます。

中村社長

中村社長

誕生は一件のクレームから

――以前、試行錯誤のうえこんにゃくパスタが出来上がったとお聞きしましたが、開発秘話などを教えてください。

中村 : はい。こんにゃくラーメンがヒットした後、お客様からよくパスタは無いのかというご意見をいただいていました。
我が社もそういう意見を取り入れてこんにゃくパスタを作ってはいました。 しかし、ある主婦の方から一件のクレームをいただいたことがきっかけで本気でうまいパスタを作ろうと決意しました。その方は、夜遅く帰ってくる旦那様のためにこんにゃくパスタを用意していました。
ところが、長い間おいておくと水っぽくなってしまって味が台無しになってしまったのです。ところが、このようなクレームは、こんにゃく業界では当たり前で、こんにゃくという特性上しょうがないですよという対応がほとんどでした。
しかし、私は、そのクレームをいただいて「そうか!水分が出ないこんにゃくパスタを作れば良いじゃないか」と考え改良を重ねました。
結局同じような商品は、どこでも作れるんですよ。あそこには追いつけないなと思わせるダントツな商品を作らないと価格競争に巻き込まれますよね。
そうならないようにこのパスタを作ったのです。

新美社長が自ら選んだこだわりの内装

新美社長が自ら選んだこだわりの内装

食べた人を必ず魅了するパスタ

――私たちもこの麺を使ったパスタをいただきましたが、本当においしいです。こんにゃくと言われなければ全く分からないです。食べた方みなさん驚かれたのではないですか。

中村 : はい。いろいろな方に食べていただきました。特に某カップ焼きそばで有名な会社の社長さんにたまたまご試食いただいたところ、こんにゃく麺として完璧に出来上がっているというご感想をいただき、共同開発の話も出ています。
また、某カップうどんで有名な会社の社長から直々にご連絡いただき、社長と専務と私でこれからのカップ麺業界のビジョンについて話し合いました。 これからのカップ麺業界が伸びていく一つの起爆剤としてヘルシーを打ち出したいから、一緒にやらないかというお話しもいただいております。
食品業界は、今ヘルシーを全面に打ち出しています。誰もが欲しているものだと思います。

――この麺を食べて素直に感じたのですが、ヘルシーさに加えてこんにゃく臭さが全くしないことにも大変驚きました。

中村 : そうです。こんにゃく麺を作っている会社はいろいろあります。食感など我々に近いものを作る会社は結構あるんです。
でも、このこんにゃく臭さを完璧に取り除いている商品は、他にはありません。
そして、この麺に一目ぼれしたのが、サルターレの新美社長とシェフです。この麺を世界に広めようと三者の考えが一致した瞬間でした。

サルターレロゴ

サルターレロゴ

目指すは世界

――それでは、新美社長にお伺いしたいのですが、このパスタを世界に広めようということですがどのように海外に進出をしていこうとお考えですか。

新美 : まずは、アメリカです。アメリカのロサンゼルスに輸出を完了させています。私の友達がこのパスタに非常に興味を持っていて、その方と一緒にやっています。
最初は、あまり多くは出来ませんが、6,000個輸出をしました。足掛かりとして、日系のスーパーマーケットを中心に攻めようと考えています。

――海外からの問い合わせもかなり多いとお聞きしましたが、どのようなルートで問い合わせが来るのでしょうか。

新美 : ネットですね。ネットで調べて問い合わせをしているようです。日本でこんにゃく麺が流行っているという情報を聞きつけて、シンガポール、タイ、台湾などアジアからの問い合わせが多いです。

中村 : すでに台湾には、輸出をしています。乾燥しらたき麺が流行したイタリアにも輸出が始まりました。シンガポールも準備に入っています。その他中東もあります。オーストラリアは冷凍食品で有名な日本企業からも依頼がきています。

新美社長

新美社長

味の表現が自由自在

――海外も注目する御社の商品ですが、従来ある乾燥しらたき麺と何が違うのでしょうか。

中村 : まず、シェフ達にこの商品を使ってもらって驚かれるところが、自分の出したい味をそのまま出せるというところです。ソースを作ってこの麺に絡ませると麺がソースを邪魔しないのです。
それは、この麺自体に味が全くないからです。さらに、スポンジのようにソースを瞬間に吸い込む構造になっているので麺にソースが絡むうえにこんにゃくの特性により麺が伸びないというメリットもあります。
これに対して、従来の乾燥しらたき麺は少し甘いです。それは、麺を製造する過程でどうしても甘くなってしまうのです。
また、こんにゃく独特の風味が抜けていないので麺独自の味を考えてソースを作らないといけません。
さらに、ソースを全く吸い込みません。違いは、味だけではありません。水分を出さないので保存性が高いです。また、調理もしやすいうえに短時間で調理が出来るのも特徴です。カロリーも低く糖質もカットされるのでヘルシー食材です。

シェフおすすめウニのトマトソースクリームパスタ

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出会いは飛び込み営業

――新美社長にお伺いしたいのですが、中村社長とこんにゃく麺に出逢ったきっかけというのは何ですか。

新美 : ヨーロッパで乾燥しらたき麺が流行っているという噂を聞きつけて、直感的にこれは日本でも受けると考えました。そこで、インターネットで調べて、乾燥しらたき麺の様な物を作れないかと全国のこんにゃくメーカーに問い合わせをしました。
そうしているうちにナカキ食品が素晴らしい技術を持っていると聞きつけました。そこで、いてもたってもいられなかったのでアポイントも取らずに直接ナカキ食品に出向きました。最初の1、2回は、受け付けで門前払いです。
ようやく3回目で担当者と話が出来たのですが、全く取り合ってくれませんでした。これは、ダメだなと思って帰ろうとした瞬間、応接室に中村社長がやってきたのです。それでようやく商談に入れたのです。
中村 : 変わった人が来ているなと思ったから、覗きにいったんですよ。(笑)
新美 : 最初、中村社長は、乾燥しらたき麺がヨーロッパで流行っていることを知らなかったので私が教えてあげたんです。そこから、一緒に事業をやることになって今こうやって店を構えることが出来たんです。

新美社長と中村社長

新美社長と中村社長

おわりに

――そろそろインタビューも終わりになってきました。最後に新美社長と中村社長にお伺いします。今後御社をどんな会社にしていきたいとお考えですか。

新美 : まずは、徐々にお店を大きくしていきたいです。その途中で一緒にやっていきたい仲間ができればフランチャイズ化して、大きく店舗展開していきたいです。
中村 : 今、正直悩んでいるんですよ。このパスタを自分の独り占めにしてしまうのか。もっと市場に流通させるのか。しかし、現状、このパスタは多くは作れないんです。他の商品のラインを潰してこれのみをやれば作れますけどね。
そうすれば、全世界に流通させることは可能です。後は、どこでも作れるようなこんにゃく商品は他社で作らせて、この商品一本で生産体制を構築することも考えています。でも、今は徐々に徐々に広がっていけば良いかなと考えています。
まずは、この店を流行らせて、うちの工場をセントラルキッチンにしてフランチャイズ化するということが当面の目標です。

――ありがとうございました。このお店も商品も素晴らしいものだと思っております。我々ASKも税務だけではなくいろいろな面でサポートさせていただきますので今後ともよろしくお願いいたします。

ツーショット

取材後記

愛知県で100年続く老舗メーカーが、新たなステージに乗り出した。今回取材を通して、伝統を守るということは、伝統を破壊することだと実感した。ナカキ食品の歴史は、破壊の歴史だ。 2代目、3代目はすべて工場を移転している。3代目は閉鎖的な業界の流通を破壊し、脇役に過ぎなかった役者にスポットライトを当て続けている。ようやく舞台が整った。 主役へと成長した役者が今後どのような演技を見せてくれるのか非常に楽しみである。

取材担当 三宮

店舗情報

店舗写真

会社名:
diningbar Salutare
(サルターレ)
住 所:
名古屋市中区新栄二丁目47-50
電 話:
052-871-5858
FAX:
052-870-5859
HP:
http://www.diningbarsalutare.com/
営業時間:
ランチ 11:30~14:00
ディナー 17:30~23:00
定休日:
水曜日

企業情報

店舗写真

会社名:
ナカキ食品株式会社
住 所:
愛知県稲沢市目比町土深38番地
電 話:
0587-36-7211
FAX:
0587-36-7215
HP:
http://www.nakakifood.com/
創業:
大正3年10月5日

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